電車でGO! Vol.7 水たまり説VS芦ノ湖ファン by YUSUKE
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マイカーを持たない釣りびとが、電車をはじめとする公共交通機関を駆使して釣りに行くさまをお伝えする(おそらく)唯一無二のフライフィッシングエンターテイメント。
旅の出発地はいまもむかしも日本橋。Facebookページも運営中。
電車でGO! FlyFishing https://www.facebook.com/trainagogoff待ちに待った2016年初釣行に選んだのは、渓流ではなくなんと湖!
君は『芦ノ湖は水たまりである説』を知ってるか?『芦ノ湖は水たまりである説』というものがある。唱えているのは、なにを隠そうわたくし電車でゴーYである。
過去、芦ノ湖には5回ほど行ったことがある。エンジンボートで釣りをした。すべてボウズだった。自分だけならともかく、名だたるベテランたちも結構な確率でボウズだったりした。ということで、芦ノ湖ってホントにサカナいるの?実はただの水たまり?と思ってしまったり。こうして某説は確率されたのである。
しかしベテランは言う。「芦ノ湖にはロマンと夢があるんだよ」
ふーん。でも釣れないんじゃあね。ワカサギ釣り以外では近づかないようにしよう。(ワカサギはたくさんいる)
そんな中とある本を目にした。『フライの雑誌 第107号』
未読のかたは是非とも読んでください。
「この本には釣り場に足を向かせるスゴ味がある・・・!!!」後光が差すなか、鏡のような湖面をいざ出発!楽しそうな写真だなぁ。 ということで、長い前置きのとおり電車でゴー!2016年初釣行は芦ノ湖である。行きは釣り仲間『通称:酔いどれ夫婦』に便乗させていただいて(企画的にはインチキですね)現着06:00!釣れない言い訳にしないためにもレンタルボート(手漕ぎ)にて参戦!!(うえ乃さん利用http://www.kojiri.com/)
いざ出港!!!酔いどれ夫婦と分かれて、とりあえずハーリングでサカナの群れをサーチする。
3時間経過・・・。
「一筆書きで芦ノ湖半周してしまった!!!」GPSログより導き出した芦ノ湖半周ハーリングの旅の軌跡。さすがに疲れました。 霧のなか生体反応ひとつないので何だか幻想的な気分になってしまうが、だんだんと釣れない事実に危機感を覚えてくる。
「向こうは釣れてるのかしら?TELしてみよう・・・状況どう???釣れてないなら食事にしましょ」
「おー、ぎょーさん釣ったからうえ乃さんでメシ食うとったわー」
「何とかー!!!」
「〇〇〇がよかったので直行すべし!」
「了解です!」
現地にはたくさんのボートが。要するにサカナは湾内に溜まっているのね。
ボートとボートのあいだにアンカー打って定位する。ここからが本番か!と思いきや、
「やっぱり釣れん!!!」
周りを観察してみると、特定のボートしか釣れていないことが分かった。なぜかエサ釣りよりもフライのほうが釣れているみたい。カウントダウンを盗み見てみる。
「いち・に・さん・しっと・・・さんじゅうご、おおおおお!?」
苦節ウン年、感動のご対面である。しかも連発してしまった。
だいじなのはタナの把握(タイプ3で35~50秒)と、回遊ルートに留まることみたい。←これって基本ですよね?(汗)芦ノ湖はじめての一匹。ガツン!ときてジャンプしました。フライの雑誌を読んでいて、かつ影響されやすいので水面に上げずにやさしく扱う 一時、3人で爆釣となりました。ダブルヒット、オマツリ、他人のネットでランディングと大騒ぎ。どのサカナも太ってよく引く! 一時間置きにパタパタっと釣れ出す。釣れてたボートを見てると、群れがくるとまた釣るので、群れが近づいてくるのがよくわかる。
「おお!きたきた」
これで自分も“釣れてる特定のボート”の仲間入りである(笑)
酔いどれ夫婦と合流し、3人で連発を堪能する。というより、酔いどれ夫婦はよく釣る。ん?カウントダウン10秒しかしてない???
「ラインなに使ってるんですか?」
「ん?タイプ6、常識や!」
さすがはベテラン。学ばせていただくことは多いです。その後、所要により後ろ髪引かれながらも帰路についた酔いどれ夫婦のぶんまで、ボート返却時間ギリギリまで芦ノ湖にたのしませていただいた。ん?芦ノ湖水たまり説の創始者が芦ノ湖ファンになってる???
余裕ができたので、船上ランチタイム。釣果と景色でインスタント麺も美味さ倍増 自分の芦ノ湖経験値では、正直なところ釣れる湖か?と聞かれたら、NO!と答える。日並み(当日はとてもよい日でした)もあるだろうし、広いし水深も深いので、基本をマスターしてて、かつインスピレーションのある分かってるひとにしか釣れないところだと思う。だからか、いい思いをしたことがあるひとや、分かっちゃったひとが通い詰める魅力がある、のか?湖岸にずらりと並んだスペイキャスターの皆さまリスペクトです。
さて、戦い終わって日は暮れて。帰りは企画にならって高速バス利用です。
2015年10月より新規運航になったこの高速バス。http://www.jrbuskanto.co.jp/topics/post_436.html
¥1,900/片道(早割の場合)と激安なうえ、東京駅⇔桃源台を約2時間で結ぶしかもトイレ付きで座席間隔広しといういたれりつくせりなもの。帰りは電車でゴーの伝統、車中で祝杯!のはずが、桃源台駅は17時に全設備が閉鎖されるらしくゴーストタウンの様相。てなわけでバス乗り場が分からないわトイレ行けないわ、そしてなによりビールが買えなかった・・・。シャッターの閉まった桃源台駅。観光客はこの時間はもう温泉にいるのかな。 まとめ:噛めば噛むほど味がでる?芦ノ湖ファンがひとり増えました。
電車でゴー的まとめ:帰りのバスはなんと乗客自分ひとり。廃線になる前におかわりすべきか?!
(to be continued・・・)今回の持ち物。ウェーダーとシューズがないとかなり身軽です。サオとリールを複数持っていくのは電車でゴーでは初めてかも。